人間性の起源を探る NHKブックス 山極寿一 日本放送出版協会ボウリョク ワ ドコカラ キタカ ヤマギワ,ジュイチ 発行年月:2007年12月 ページ数:244p サイズ:全集・双書 ISBN:9784140910993 山極寿一(ヤマギワジュイチ) 1952年東京生まれ。

京都大学大学院博士課程修了。

理学博士。

現在、京都大学大学院理学研究科教授。

日本霊長類学会会長。

専攻は霊長類社会生態学、人類進化論。

長年にわたり、フィールドにて野生のニホンザルやチンパンジー、ゴリラの社会的行動の姿を追うとともに、その保護活動でも国際的に活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1章 攻撃性をめぐる神話(人類の進化史と攻撃性/狩猟仮説/暴力とは何か)/第2章 食が社会を生んだ(生物がともに生きる意味/食べることによって進化した能力/食物の違いがもたらすもの/ニッチとテリトリー/昼の世界が集団生活を生んだ/食物と捕食者の影響/食物をめぐる争いと社会性の進化)/第3章 性をめぐる争い(インセストの回避と社会の進化/ペア生活の進化/メスがオスの共存を左右する/母系と父系/娘と息子のゆくえ)/第4章 サルはどうやって葛藤を解決しているか(優劣順位とは何か/所有をめぐる争い/和解の方法/食物を分配する類人猿/性の相手は分けられない)/第5章 暴力の自然誌ー子殺しから戦争まで(子殺しと社会の変異/人間はどう進化してきたか/家族と不思議な生活史/分かち合う社会/戦いの本質とは何か) 私たち人類は、争いの火種もその解消の術も、霊長類として進化する中で獲得してきた。

六五〇〇万年前にこの地上に登場した霊長類。

彼らは“食”と“性”をめぐる争いを、それぞれの社会性をもって回避してきたのだ。

それを受け継ぐ人類は、家族という独自の社会を得るに至る。

屋久島のニホンザルやコンゴ民主共和国のゴリラをはじめ、世界中の霊長類の姿を最新の研究成果から明らかにし、人類の社会性の起源に迫る。

本 科学・技術 動物学

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